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一冊の清涼本!

オーラの素顔 美輪明宏のいきかた
意外なことに、美輪明宏についてこれだけ客観的に、詳細に書かれた本は初めてではないだろうか。

私は「紫の履歴書」「ああ正負の法則」など、美輪さんによって書かれたいわゆる「美輪本」は全て読破しているだけに、この「オーラの素顔 美輪明宏のいきかた」はとても新鮮だった。

従来の「美輪さん本」は、いわば美輪明宏の強烈な主観から成る独白や説法であり、客観的に見れば、強引な理屈や理論の飛躍と思われるようなくだりが決して少なくはない。

例えば「美輪さん本」には、「とにかく南無妙法蓮華経と唱えれば大丈夫」「今までいろいろ試したけれど南無妙法蓮華経が一番効きます」といったコメントが、何の脈略もなく、唐突に出てくることがある。

こんな時、美輪信者たちは、「美輪さんのお言葉だから」と、むしろありがたく胸に刻みお経を唱えるのかもしれない。

ちなみに、特に美輪さん信者ではないが、スピリチュアル本中毒の私などは、「おっ、美輪さん節が出た」などとおもしろがったりする。

ところが、この「オーラの素顔」を読むと美輪明宏の法華経との出会いから信者になっていく経緯、そして日々お経を欠かさず、例え舞台があったとしても節分には必ず法華寺での豆まきを欠かしたことがないといった敬虔な法華経信者としての美輪の素顔が詳細に書かれてあり、「美輪本」における唐突と思えるコメントが実は地に足のついたものであることに気づかされる。

つまり「美輪さん本」の中で脈略なく思われたくだりが、この「オーラの素顔」で初めて文脈としてつながり、美輪さんファンにとっては、「なるほど、そうだったのか」と膝を打つくだりが隋所にあるはずなのだ。

スピリチュアル・ブームの火付け役としての美輪明宏の描写も非常に興味深い。

「オーラの泉」とった番組がポッとできたわけでは決してなく、丹波哲郎をはじめとした、いわばスピリチュアリズムの同志たちが、長年試行錯誤を繰り返し、練り続けた悲願ともいえる番組である経緯が詳しく描かれていてる。

特に、「霊界の宣伝マン」と称して、生前ややきわもの的な印象だった丹波哲郎の、誠実で純粋な生き様を紹介しているくだりは不覚ながら泣けてしまった。

著者である豊田正義氏が、後書きで本書を書く上でもっとも苦労したことは、「霊の話しをノンフィクション作品の中で書き込むことの難しさに尽きる」と書いてるだけに、霊やスピリチュアル・ブームについて、批判するでも賛美するでもない、実に絶妙なスタンスを崩さず書き抜かれているあたりは、スピリチュアル本に対してやや食傷気味になっている私にっては、何とも言えないすがすがしい読後感があり、「一服の清涼剤」ならぬ、「一冊の清涼本」であった。
スピリチュアル・ブームの爛熟期である今、必要とされているのは、こうした誠実なノンフィクションなのだと実感する。


引用元:一冊の清涼本!
オーラの素顔 美輪明宏のいきかた
この本は、固定観念という鎖によってガチガチに束縛された現代日本人を自由の境地へと解放してくれることでしょう。
特に、私は”結婚=幸せ?”の項が非常に新鮮に感じられました。
社会にはびこる結婚観がいかに傲慢かつ無根拠であるかが分かります。
「結婚しなければ幸せな人生は送れない」
「結婚しなければ負け組」
「独身貴族は負け犬の遠吠え」
しかし、多くの求婚者も上記のような固定観念にとらわれているのもまた事実。
この本はそんな方々に対して冷静さを取り戻させてくれます。
求婚者には得てして結婚の”正”の部分しか見えていません。
しかし、結婚の”負”の部分は求婚者が考えている以上に大きいものだったりします。
この本を読み、世の中の本質を見極め、自由にしたたかに生きていこうじゃありませんか。
引用元:

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